Coucou ! ほたです。
今日はフランス定番ケーキのひとつ Tarte au citron meringuée(タルト・オ・シトロン・ムランゲ)を紹介します。
メレンゲなしでもよかったのですが、今回はあえて追加して撃沈しました。完成写真(↑)を見るとメレンゲがヘタレていますね…(笑)
いつも通り実際に作ってみた様子と、レシピのフランス語をまとめていきます!
タルト・オ・シトロン・ムランゲとは
レモンメレンゲタルトとも言い、タルト生地にレモンカスタードクリーム(レモンカード)とイタリアンメレンゲを乗せて焼いたケーキです。
meringue「メレンゲ」なしの Tarte au citron「タルト・オ・シトロン」もあります。
フランスのパン屋さん、ケーキ屋さんで大体目にする定番ケーキですが、19世紀初頭には富を象徴し王様にも出されていたようですよ。
焼きマシュマロのような香ばしいメレンゲと、甘酸っぱいレモンカードが最高にマッチして個人的にはメレンゲ有の方が嬉しい気持ちになります。
生クリームと違いメレンゲは耐熱性があるので、オーブンやバーナーで焼いて焦げ目をつけることが出来るのです。
レシピのフランス語
見てください、この美しい波打つメレンゲ!本来はこういう感じなのです。
動画で作り方を確認したら関連フランス語をチェック!今回はほぼこの動画と同じ手順で進みます。
材料のフランス語
une pâte brisée (甘くない)タルト生地
un citron レモン
le zeste d’un citron レモンの皮
un œuf 卵
le sucre 砂糖
le beurre バター
la maïzéna コーンスターチ
le blanc d’œufs 卵の白身
une poche à douille 絞り袋
un chalumeau ガスバーナー
作り方のフランス語
A.タルト台
※タルト生地の作り方は割愛(後半にサイト貼ります)
オーブンを180度に予熱する(préchauffer)
型にタルト生地を敷き(garnir le moule)フォークで空気穴を開ける(piquer)
180度で30分程度焼く(faire cuire)
型から外し(démouler)冷ます(refroidir)
B.レモンクリーム
ボールに卵、砂糖、レモン汁、レモンの皮を入れ混ぜる
鍋に入れ中火で火にかけ(faire chauffer à feu moyen)とろみがでるまで絶えず混ぜる
クリームをボールに移し、ダイス状にしたバターを加え混ぜ冷ます
タルト台にクリームを流し入れる(répartir)
冷蔵庫で2時間冷やす
C.メレンゲ
白身を泡立て器でしっかり泡立てる(battre en neige)
鍋に水と砂糖を入れ118度まで温めてシロップをつくる
メレンゲを絶えず混ぜながらシロップを端に伝わせながら注ぐ(ajouter le sirop en filet)
絞り袋に入れたメレンゲをタルトに絞る(disposer)
ガスバーナーでメレンゲを焦がす(faire dorer)
タルト台、クリーム、メレンゲとなかなか時間のかかるお菓子です。
特に仕上げのイタリアンメレンゲは難しく、シロップの温度調整、白身への加え方、混ぜ方など繊細で温度計がないとほぼ失敗します。
シロップの水分量が多すぎるとヘタる、一気に入れてしまうと飴状になってしまい舌触りが悪くなるなどなかなか上手くいきません。
私も綺麗な絞り模様のついたメレンゲがしたかったんですけどね…サクッと作って食べたいときはメレンゲ無しでいいかも。
以下、個人的に面白いと思うフランス語の表現。
・クリームにとろみを出す(laisser épaissir la sauce)
・平らにならす(égaliser la surface)
・泡立てる(battre en neige)
・焦がす(faire dorer)
とろみを出すことは épaissir「分厚くする」。焦がすことを brûler ではなく dorer という単語を使い「黄金色にする」=「きつね色にする」というのが面白いですよね。
白身を泡立ててメレンゲにするのは battre の他に monter も使えます。en neige「雲状に」というのがメレンゲのふわふわしたイメージ通りで好き。
さて、本当に作ってみたい方に、私が作った時の分量メモも載せておきます。17センチ型で作って、約4人分くらいです。
タルト生地
(レモンクリーム用)
レモン2個(レモン汁の量だと50ml)
レモンの皮(なくても良い)
卵2個
グラニュー糖90グラム
バター40グラム
コーンスターチ20グラム(なくてもいけそう。片栗粉でもOK)
(メレンゲ用)
卵の白身1個分
砂糖50グラム
水15グラム
メレンゲは砂糖75グラム / 水24グラム でやるパターンもあって砂糖は少なめが良かったので上記を採用。
でも実際このメレンゲ量だとやりたかったデコレーションには若干足りなかったのです…かと言って倍量だと多くなりすぎるし難しいところです。
関連サイト
パート・ブリゼ作り方
私の好きなサイト chicca foodさんのサイトに3種類のタルト生地について詳しく載ってます。
イタリアン・メレンゲ作り方
シンプルで分かりやすい辻調のサイト。
メレンゲは繊細で注意点がたくさんあるので作る前は一読がおすすめ。私はもうやっちゃった後に読みました(笑)
メレンゲが難しい時
上手く絞るの難しいな~って時はこんな感じにするのもアリかなと思って見ていました。安定の Hervéさんのサイト。
フランスで美味しいお店
私はフランスでは一度しかタルト・オ・シトロン食べていませんが、Jacques Genin(ジャック・ジュナン)のカフェで食べたものは美味しかったです。こちらはメレンゲなし。
パリのマレ地区にある有名なチョコレート店で、チョコレートの他にキャラメルやパート・ド・フリュイも人気です。機会があれば是非!
サイトが美しすぎて眼福です。
私がフランスで撮った写真も少し。
クラシックなホール型
左から2番目。オシャレな形をしています。
万人に好かれるお菓子です。レモンクリームだけ作ってパンに塗ったりして食べるのもオススメ。
Bonne dégustation !
コメント