Coucou ! ほたです。
「なるほど~」と思える少し意外なフランス語と日本語(英語)の違い、面白い単語、珍しい表現をピックアップし紹介していくコーナー第2回目です。過去にXでポストしたものや新たな発見等々。
前回はこちら↓
英語の I will. は訳せない
英語は前の動詞を受けて I sure will.「必ずそうしますね」と助動詞だけで完結できるのに対し、フランス語は文脈によって動詞が要ります。
例えば「必ず来てくださいね」と言われて
Je viendrai sûrement.
「絶対電話ちょうだいよ」と言われて
Je t’appellerai ce soir, sans faute.
必ず動詞が入りますよね。あるいはあえて訳すなら中性代名詞の le を使って前の事柄そのものを受けて Je le ferai. と言えばちょっと英語のニュアンスに近いかもしれません。
英語とフランス語って相当の互換性があるものだと思っていたので私には結構目から鱗でした。
サラダを話すのは嘘、小麦粉の中で転がすのは騙す
面白い口語表現です。
raconter des salades 嘘をつく(= mentir)
Tu me racontes des salades là !「嘘つくなよ!」
se faire rouler dans la farine 騙される(= se faire tromper = se faire arnaquer)
On s’est fait rouler dans la farine !「騙された!」
サラダも小麦粉も全然この意味と結びつかないんですけど… 理屈で考えちゃダメ。フランス語は食べ物を表現で使うの好き。
既成概念にとらわれない
les sentiers battus は sentiers「小道」battus「踏み固められた」という意味でそこから「使い古されたやり方、ありふれたやり方」を表します。
なのでその「踏み固められた道から出ること」=「型にハマらずやること」を表します。
例えば On va sortir des sentiers battus ! と言えば
話し合いの場なら「既成概念にとらわれず考えようよ」とも取れるし、観光の話なら「ありきたりな所じゃなくて人があまり行かない場所に行ってみようよ」とも取れます。
パンチが効いてる
「あの人の見た目、パンチが効いてる!」とか「このお肉パンチがきいた味!」と言う時のパンチは pep(s) と言います。バイタリティー、迫力、威勢とも言えます。
元々英語の pep 活力という単語から来ていて、語源はコショウの「pepper」!コショウがきいてると確かにガツンと来ますよね。
Elle a du peps ! で辞書だと威勢が良いとか元気が良いとか出ますが、彼女パンチきいてる!= 弾けてる というイメージがより近いです。
甘党の単語は無い
英語だと You have a sweet tooth.
「甘党」とは特別に「甘い物が好きな人」。
でもフランス語で言うなら Tu es gourmand(e). になります。
不思議じゃないですか?
「食いしん坊」だね、と同じ言い方なのです。
甘いものを好むことが必ずしもたくさん食べる人とは限らないはずなのに。フランス人、みんな甘党だからかも。
ちなみにフランス人にとっては和菓子って全然甘くなくて、最初は物足りず慣れないようです。
「話を盛る」のは「話に刺繍しちゃう」こと
面接でちょっとよく見せようと嘘は言ってないんだけど少し話を盛っちゃった。ってことありますよね。
そういう時に使えるのが Tu as brodé ?「盛っちゃったの?」という表現です。
broder は「刺繍する」という動詞ですが、そこから誇張して尾ひれを付けて話すという意味もあります。話に綺麗な刺繍を施して良く見せちゃうイメージ。
何を「盛る」かには 前置詞 sur を使い、J’ai brodé sur mon histoire. という形になります。
母親を売って母親を殺す
なんて物騒な表現!vendre sa mère pour~で後には目的などが来ます。
つまり目的の為には手段を選ばないことで、日本語だと魂を売るとかにも当たりそうです。大切なはずの母親を殺すほど、自分の魂まで売るほど、ということですね。
Il pourrait vendre sa mère pour avoir une augmentation.
彼は昇給の為なら母親も売りかねない。
Ils doivent tuer leurs mères pour eux.
彼らは自分の為なら母親さえ殺すに違いない。
個人的には過激な表現ほどすぐに覚えられる気がします。
ではまた次回のまとめ記事で!
A bientôt !
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