Coucou ! ほたです。
フランス菓子を実際に作ってレシピのフランス語に触れてみるコーナー、今日はフランス伝統菓子の一つ Tarte Tatin(タルト・タタン)を紹介します。
先月久しぶりに作って自分で感動してしまいました。
Tarte tatin fait maison タルトタタン作った🍎
3年前に失敗したんだけど今回も同じ失敗を…(笑)でも何とかリカバリーしてやっと理解できた💪🏻
前より断然美味しい、秋の幸せ🥰🤎 pic.twitter.com/kLleKKCCJu
— ほた (@hotatefrancaise) October 9, 2023
タルト・タタンとは
キャラメル色になるまで煮詰めたリンゴを敷き、上からタルト生地を載せて逆さまに焼くケーキです。
このケーキは19世紀後半、ステファニー・タタンとカロリーヌ・タタンという姉妹が経営する Hôtel Tatin(ホテル・タタン)で生まれました。
諸説あってよく言われるのは、リンゴタルトを作ろうとしてタルト生地を敷き忘れ、仕方なく工程の最後に載せて焼いたという説。
いずれにせよ偶然生まれたケーキが評判になりいつの間にか大人気になっちゃったという話です。
美食家の Curnonsky(キュルノンスキー)が自分の著書で紹介し、更にパリの高級レストラン Maxim’s(マキシム)で提供されることになったのだとか。
こんなに後世まで愛されるものになるとは、タタン姉妹も想像しなかったでしょうね。
レシピのフランス語
手順に少しの違いはありますが、まずは動画で見てみましょう!
動画でおおよそのイメージが湧いたら関連フランス語をいくつかピックアップ!
材料のフランス語
un moule ケーキ型
une pâte 生地
une pomme りんご
le sucre semoule グラニュー糖
le beurre バター
作り方のフランス語
リンゴの皮をむき(éplucher)4等分する(couper en quatre)
フライパンにリンゴ、バター、砂糖を入れて煮る(pocher)
型に煮たリンゴを敷き詰める(tasser)
型のサイズに生地を切る(couper la pâte)生地をかぶせる
生地にフォークで空気穴をあける(piquer)
180度のオーブンで焼く(cuir au four)
型からひっくり返して完成
基本は良質な砂糖・バター・りんご・生地だけで作るごくシンプルなケーキです。
私は先にフライパンでリンゴを煮る方法を取っていますが、オリジナルレシピでは型自体にバターを塗ってグラニュー糖をまぶし、そのまま生地をかぶせて焼いています。
後半に載せた辻調のブログに本場のオリジナルレシピがありますのでそちらも是非(分量については記載なし)
しかし私は生クリームもシナモン(cannelle)も添えているので邪道です(笑)
土台の生地は冷凍のパイシート(pâte feuilletée)などもアリですが一般的にはパートブリゼ(pâte brisée)。brisée は「砕けた、壊れた」という意味。
甘いパート・シュクレ(pâte sucrée)と違って型崩れしにくいサクサク食感の甘くない生地で、キッシュなどに使われることが多いです。
関連サイト
ホテル・タタンについて
姉妹のホテルはソローニュ地方(フランス中央部)の Lamotte-Beuvron(ラモット=ブヴロン)という町に現在も存在しています。
しかもレストランでは100年以上続くオリジナルレシピのタルト・タタンが食べられます!
ホテル・タタンの所在地
本場のレシピ
ホテル現地の様子が詳細に分かるレポートと、タタン姉妹のオリジナルレシピが載っています。
フランスで買えるリンゴの種類まで載っていて面白い。
おすすめレシピサイト
いつも私が色んなお菓子を作る時に参考にしている素敵なサイト。もし本当に作ってみたい方はこちらがおすすめです。
chiccafood(日本語)
おまけで2020年にあまり上手く作れなかった私の初タルト・タタンをさらします。味は悪くなかったんですけどね。
キャラメリゼ不足 + 煮崩れ気味…
コツさえつかめば最高に美味しいのでぜひ挑戦してみてください。
Bonne dégustation !
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